30年ぶりの友人から、突然メールをいただきました。
「ふと、中学2年生の時の記憶が蘇えり、
検索サイトから、当サイトに辿り着いた」とのこと。
このような稀な邂逅に、大変に驚くとともに、
遠く美しい時代の記憶が綴られた暖かい文章に、目頭が熱くなりました。
いやはや、あらためてインターネットというIT技術の凄さを感じます。
さっそくお返事させていただき、ともかく再会することに…。
年甲斐もなくドキドキしながら、いざ彼の勤務先、吉祥寺へ。
彼は、素敵なワインバーに誘ってくれました。
別々の人生を歩いてきた、お互いの30年…。
彼が選んでくれた赤ワインを、ご馳走になりながら
別れの際まで、言葉が尽きることはありませんでした。
その至福の時間は、まさに「赤ワイン」を味わうがごとき…。
30年もの時間が醸した、彼の生き様。
そのコルク栓が抜かれ、鮮やかな風味が広がるように、会話が溢れ出します。
「あのころの夢は、叶えたのか…?」
「よき伴侶を得たのか…?」
「どんな仕事に就いたのか…?」
いく度かの挫折を乗り越えながらも、
現在は、社会的な重責を担い、激務をこなす近況を伺い知り、
尊敬すべき大人へと成長した彼の笑顔は、
重厚な渋みを備え、深い味わいを帯びていました。
葡萄の一房でしかなかった、青い時代から
私たちは、なんとか無事に、落ち着いたルビーの輝きへと、
変化できているようですね…。
久しぶりに、心がふるえました。
S君、つながってくれて、アリガトウ!!
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